自宅でシミュレーションゴルフを楽しみたいけれど、「打球音やスイング音が近隣に迷惑をかけないか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
ゴルフの打球音は瞬間的に70~120デシベルに達することがあり、特に住宅街では防音対策が重要です。ここでは、弊社が考える最適な防音方法とコストを抑えるポイントについて詳しくお話します。
防音は環境に合わせた対策がカギ
防音対策を検討する際に大切なのは、「音を完全になくす」ことではなく、住環境に適した対策を講じることです。
音の感じ方は人それぞれ違います。各自の主観的な要因に加えて、建物の構造、近隣との距離、ゴルフの練習をする時間帯などによっても、音の受け止め方は異なります。
そのため、これらの要因を総合的に考慮して、住環境に最適な防音対策を選択することが重要です。W&Cでは、お客様の環境に合わせた最適な防音プランをご提案しています。
音の感じ方と環境要因
- 「音」の問題は主観的な要因も大きい
完全に音をなくすことを考えるのではなく、ご自宅周辺の環境に合わせた最適な防音対策をすることがポイント。 - 練習する時間帯も考慮する
生活音の多い昼間に練習するのと、夜中の静かな時間に練習するのでは、音の受け取り方が変わります。どの時間帯に練習するライフスタイルを送りたいのかも想定しながら防音対策していきます。 - 建物の構造による違い
建物の構造による違いとして、木造住宅は音が伝わりやすく、特に低周波音が壁や床を通じて拡散しやすい性質があります。一方、鉄筋コンクリート造は木造と比べて音が50デシベルほど抑えられるため、比較的防音性が高い傾向があります。 - 近隣との距離
道路の幅や周囲の建物の配置によっても音の拡散や反射が変わります。周辺の環境要因も考慮しながら対策を講じることが重要です。
このように一口に「音」といっても、防音対策に必要な要因は様々あります。これらの要素を考慮し、最適な防音対策を講じることが快適なゴルフ環境の実現につながります。
建築会社の防音に対する考え方
防音対策を検討する際、建築会社が提案する内容と私たちの提案では、費用に大きな差が生じることがよくあります。
その理由は、建築会社が音の環境要因に関わらず、「音を完全になくす」ことを目的とした防音対策を提案するケースが多いためです。
例えば、建築会社が提案する防音施工の多くは音楽スタジオ並みの設備を想定しており、高度な防音材の使用や特殊な施工技術が含まれます。これにより、施工費用が700~800万円に達することも珍しくありません。
建築会社が提案する防音施工の実態
- 音楽スタジオ並みの防音設備を前提とした提案
- 高性能な防音材・吸音材の使用
- 専門的な施工技術を必要とするため、費用が高額になりがち
- 防音レベルを過剰に設定することで、コストが膨らむ傾向がある
特に費用がかかるのが防音用のドア です。一般的な住宅用のドアではなく、音楽スタジオや防音室で使用される特殊な防音ドアを採用することでとコストが大幅に上がります。
- 一般的な住宅用ドア:2~5万円
- 防音性能を高めたドア(簡易防音):10~30万円
- スタジオ仕様の防音ドア(高遮音性):50~100万円以上
このように、防音ドアだけでも通常の住宅用ドアの10倍以上のコスト がかかることがあります。建築会社の提案にはこのような過剰な設備が含まれていることが多いため、総額が大きくなる傾向があります。
しかし、実際のゴルフ練習室で完全に音を遮断することが必要なケースは稀です。そのため、その場所に必要な防音レベルに応じた対策を取ることで、十分な防音効果を得ながらコストを削減することも可能です。
効果的な防音対策|コストを抑えながらできること
W&Cでは、綿密な現場調査とヒアリング を通じて、それぞれの環境に適した防音対策をご提案しています。
壁の防音対策|防音パネルと遮音シートの活用
防音対策の基本となるのが壁の防音です。壁に防音パネルや遮音シートを取り付けることで、外部への音漏れを防ぎます。これらの素材は比較的安価でありながら、高い遮音性能を持っており、コストパフォーマンスに優れています。特に、防音パネルを適切に配置することで、音の反射を抑えながら、外部への音の拡散を軽減することができます。


床の防音対策|ボール落下音を防ぐ消音マット・吸音材
ゴルフシミュレーションルームでは、ボールの落下音が床を通じて響くため、床の防音対策も重要です。消音マットや吸音材を敷くことで、ボールが落ちたときの衝撃音を抑えることができます。
特に、圧縮チューブマットなどの専用マットを使用すると、床に伝わる振動音も大幅に軽減できます。さらに、防振マットを併用することで、振動による騒音を最小限に抑え、より高い防音効果を得ることが可能です。
スクリーンの防音対策|消音スクリーンで打球音を軽減
ゴルフシミュレーションルームでは、ボールが直接スクリーンに当たる際の打球音が大きな騒音の要因となります。これを軽減するために、消音スクリーンを使用することで、打球音を大幅に低減できます。また、スクリーンを二重に張ることでさらに防音効果を高めることが可能です。消音スクリーンを導入することで、打球音が周囲に響きにくくなり、より静かな環境を作ることができます。


天井の防音対策|音の反響を抑える施工
天井は音が反響しやすい場所のため、適切な防音対策が必要です。天井に吸音材を設置することで、音の反響を抑え、より快適な室内環境を作り出すことができます。特に、ブースクッションを天井に敷設することで、ミスショットによる天井への衝撃音を防ぎ、安全性も向上します。天井からの音の漏れを防ぐために、厚みのある吸音パネルを活用するのも効果的です。
ドア・窓の防音対策|遮音性を高める工夫
既存のドアや窓には遮音シートを貼ることで、簡易的ながらも音漏れを軽減することができます。また、ドアの隙間を埋める防音テープを併用することで、わずかな隙間から漏れる音も防ぎ、遮音性を向上させることが可能です。
防音ドアや二重窓の導入は確かに高い遮音効果を発揮しますが、コストが高額になるため、まずは既存の設備を活かした防音対策を優先することを推奨しています。適切な対策を取ることで、コストを抑えつつ十分な防音効果を得ることができます。

これらの対策を組み合わせることで、環境や予算に合わせた防音対策を適切に選択することが可能です。
自宅のゴルフシミュレーションルームの防音対策はW&Cにお任せ
自宅にゴルフシミュレーションルームを設置する際、防音対策は欠かせません。W&Cは、日本で数少ないインドアゴルフ設計・施工の専門会社として、150件以上の施工実績を持っています。今まで防音対策をさせていただいたお客様の中で、施工後に騒音が問題になったというお客様は一人もいらっしゃいません。
私たちは、放送局・テレビ局の映像音響システムの設計・施工で培った高度な技術を活かし、快適性と機能性を兼ね備えた高品質な防音施工を提供しています。
ご自宅にシミュレーションゴルフの導入をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。