自宅にインドアゴルフの練習空間を作るなら、「ゴルフ練習だけでなく、大画面で映画やYouTubeも楽しみたい」と考えるのはごく自然なことです。大きなスクリーンやプロジェクターがあれば、ゴルフも映画鑑賞も楽しめる最高のプライベート空間にしたいと思う方は多いでしょう。
しかし、実際に計画を進めてみると、「どこに相談すればいいのか?」と悩んでしまう方が少なくありません。シミュレーターのメーカーに相談しても、基本的には機器の設置・設定までしか対応できないのが一般的です。また、地元の電気業者に依頼しても、精密機器の連携や映像・音響の専門的な調整には対応しきれず、断られてしまうケースもあります。
では、なぜ「ゴルフと映画を兼用したい」というシンプルな希望を実現するのが難しいのでしょうか。それは、単に機器を置くだけではなく、映像と音響を最適に組み合わせて動作させる高度なシステム設計が必要だからです。
シミュレーションゴルフ&ホームシアター兼用ルームを阻む「技術的なハードル」
「シミュレーターの映像を映画に切り替えるだけ」という作業が、なぜ専門的な技術を要するのか。そこには、一般的な電気工事の知識だけでは解決できない、映像・音響特有のハードルが存在します。
画面サイズや比率の違い
最大の問題は、映像のサイズ(アスペクト比)の不一致です。ゴルフシミュレーターの出力信号と、映画やYouTubeなどの映像信号は、必ずしも同じ規格ではありません。 多くのプロジェクターは、入力された信号をそのまま映し出すことしかできないため、ただスイッチャー(切替器)を設置して映像を切り替えただけでは、ゴルフの時はぴったりでも、映画に変えた瞬間にスクリーンからはみ出したり、左右に大きな余白ができたりしてしまいます。
配線距離による信号劣化の問題
次に立ちはだかるのが、配線の物理的な限界です。ゴルフブースを設営する広い空間では、機器からプロジェクターまでの配線が10メートルを超えることが多々あります。 標準的なHDMIケーブルは、この距離を超えると急激に信号が減衰し、音飛びやノイズ、最悪の場合は映像が全く映らないといった現象が頻発します。また、長距離用の光ファイバーケーブルは非常に繊細で、わずかな衝撃や曲げで断線するリスクが高く、一度、設置すると修理が困難という課題もあります。
映像・音響の専門調整が必要
さらに業界の構造的な問題もあります。多くの電気業者は、電源(強電)の知識は豊富ですが、映像信号や通信(弱電)の精密な調整、特に異なるメーカーの機器を組み合わせた際の設定調整までは対応しきれません。これが、メーカーからも業者からも「責任が取れない」と断られてしまう根本的な原因なのです。
W&Cが提供する「システムインテグレーション」という解決策

こうした複雑な課題に対し、W&Cでは単なる「設置」ではなく、映像・音響の信号を読み解き、一つの空間として最適化する「システム設計」を行っています。
スイッチャーと画角の精密コントロール
私たちは、プロジェクターに信号が届く手前の段階で、出力ソースごとの画角をあらかじめ調整するシステムを構築します。これにより、お客様がボタン一つで入力を切り替えるだけで、どんな映像ソースでもスクリーンに100%フィットした状態で楽しめる環境を実現します。
安定性とメンテナンス性を両立する配線技術
信号の劣化を防ぐため、当社では高価で壊れやすい光ファイバーHDMIに頼り切るのではなく、耐久性の高いLANケーブルを使った伝送システム(TXR送受信)を構築する工夫をしています。これにより、長距離でも安定した高画質・高音質を維持し、将来的な故障リスクを最小限に抑えます。
わずかなコストで劇的に変わる「音」のこだわり
音響面においても、私たちは一切の妥協をしません。一般的に音響の配線には電源用の線が流用されることも多いですが、実は使用される配線の「金属の種類」によって音質は大きく変化します。 ケーブル自体の価格差は、全体施工費から見ればごく僅かなものです。しかし、この「少しの材質へのこだわり」にお金をかけるだけで、耳に届く音の透明感や迫力は劇的に向上します。
また、音響のリアリティを追求するため、左右(LR)のスピーカーから届く音声のタイムラグを極限までなくすことにも徹底してこだわっています。スピーカーまでの配線距離が左右で異なると、耳に音が届くタイミングにわずかなズレが生じ、音の定位(音がどこから鳴っているかという正確な位置感)がぼやけてしまいます。配線の長さを添えることで、音信号が届く時間を同期させることで、臨場感のある音作りを実現しています。
映像・音響のプロフェッショナルとしての背景
「なぜインドアゴルフ業者が、そこまで音や映像の信号に詳しいのか?」
その答えは、私たちW&Cのルーツにあります。
私たちはもともと、放送局やテレビ局といった、一分の隙も許されない「映像・音響のプロフェッショナル現場」における設計・施工を数多く手掛けてきたチームです。





放送局のシステム構築には、膨大な映像信号をエラーなく瞬時に切り替える技術や、極限までノイズを排除し、音の遅延をゼロに近づける高度な配線設計が求められます。私たちは、そうした「映像・音響の最前線」で培ってきた本物の技術を、ご自宅のインドアゴルフ空間にそのまま応用しています。
「ゴルフができればいい」という基準ではなく、「放送局クオリティの安定性と再現性」を基準に設計する。この揺るぎないバックグラウンドがあるからこそ、メーカーや一般的な施工店では解決できない複雑なシステム統合も、私たちは確かな技術で形にすることができるのです。
後悔しない趣味空間づくりのために
シミュレーションゴルフと映画鑑賞を両立させた「理想の空間」を作るためには、目に見える機器の性能以上に、システムを繋ぐケーブル一本の選定や、信号をスムーズにコントロールするための緻密な設計思想が重要になります。
「メーカーに断られてしまった」「やりたいことが複雑で、どこに相談していいかわからない」
そんな悩みをお持ちの方こそ、ぜひ一度W&Cへご相談ください。私たちは、お客様の「こだわり」を技術で形にする、映像・音響・施工のプロフェッショナルチームです。
あなたの自宅を、ゴルフ場にも、映画館にも変える。そんな一生モノの趣味部屋づくりを、私たちが全力でサポートいたします。
